映画「田園の守り人たち」公式サイト » Introduction&Story

1915年、第一次世界大戦下のフランス。ミレーの絵画を思わせる美しい田園風景。2人の息子を西部戦線に送り出した農園の未亡人オルタンスは、やはり夫を戦場にとられている娘ソランジュとともに、冬を前に種まきに備えなければならない。オルタンスは若い働き手フランシーヌを雇い入れる。誠実な彼女は女主人の信頼を得て、家族同然に暮ら始める。女たちだけでなく、前線から一時休暇で帰ってくる次男ジョルジュもまた慎ましやかなフランシーヌに惹かれてゆくが・・・。

オルタンスとソランジュを演じるのは、フランスを代表する女優ナタリー・バイと、その娘ローラ・スメット。今回、映画初の共演で母娘役を演じている。そして、スタッフにより発掘され、演技経験もないまま堂々ソランジュを演じたのはイリス・ブリー。実の母娘で演じるオルタンスとソランジュに対し、未来の女性像を強く、瑞々しく表現した彼女は本作でセザール有望新人賞にノミネートされた。

監督は『神々と男たち』でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞したグザヴィエ・ボーヴォワ。コンビを組む撮影監督はキャロリーヌ・シャンプティエ。ヨーロッパの話題作を数多く手掛ける名手だ。そして本作を作るに当たって、アルジェリア戦争と『シェルブールの雨傘』を思い描いた監督ボーヴォワは、音楽監督にミシェル・ルグランを招いた。静謐な映画の中、フランシーヌの愛の時間を彩るテーマなど、まさに亡き名匠から届く贈り物のようである。